
瞑想とは
瞑想とは、心を鎮め、今に気づく練習です。 「無になる」ことを目指すのではなく、呼吸や身体感覚を通じて、浮かんでくる思考や感情に気づき、そして手放していくことにより、心の静けさを育てていきます。
ヨガの瞑想法について
ヨガの瞑想方法は「一点に集中する」のみと思われている方も多いのですが、実はそれはある特定の伝統的な流れにおける「集中(Dhāraṇā)」という実践です。 ヨガには、いくつか の系譜が並行して発展してきた歴史があります。大きく分けると、心の働きを静めることを重視する系譜と、呼吸・身体・感覚やエネルギーの流れを通して意識を拡げていく系譜に分類できます。スタイルの違いや発展の歴史の中で、様々な瞑想方法が生まれました。 いずれも、思考を無理に止めるのではなく、浮かぶ考えや感情を観察し、そこにとらわれない心の状態を育てることが、瞑想の実践の重要な部分です。
こんな方におすすめです
・ヨガにも瞑想にも興味がある方 ・疲労感が強い、体力がない方 ・運動強度が低いクラスで体を動かしたい方 ・身体感覚が薄い方 ・ストレスを慢性的に感じている方
瞑想を行う際の注意点
・静かで落ち着ける場所を選び、座り心地の良い姿勢を整えましょう。 ・満腹状態では集中しにくいため、食後1〜2時間空けるのが理想です。 ・「うまくできた/できなかった」と判断せず、ありのままの状態を受け入れましょう。 ・長時間の座位や急な姿勢の変化により、めまい・冷や汗・吐き気・失神(気を失うこと)などが生じることがあります。これは迷走神経反射と呼ばれ、通常少し休めば良くなるものですが、我慢せずに前兆を感じたら無理せず横になるようにしましょう
瞑想に関するよくある誤解
雑念は悪いもの?
雑念があるのは当然のこと。 瞑想中に思考が浮かぶのは当然です。無理に消そうとせず、気づいて優しく呼吸に意識を戻すことが大切です。
リラックスだけが目的
瞑想は「気づきを育てる実践」でリラックスは副産物。本質は、心の動きに気づき、自分を客観的に観察する力を養うことにあります。
「無」になることが正解?
穏やかで静かな心を育てることが大事ですが、最終的な目的は無になることではありません。 また瞑想は筋トレと同じで、段階的なプロセスです。続けることで 少しずつ深まります。いきなり「無」を目指すのはちょっと無謀かも
長時間やらないと意味がない?
最初から長すぎる瞑想は逆効果になることも。 クラスでは最初に5分程度、終わりに15-20分程度の瞑想を行います。継続すれば1分でも5分でも意味のある時間となりますよ
