素直で明るいAsaka先生ですが、ご自身の経験から学び、立ち上がってきた経験から、ホッとできる時間を過ごせるヨガクラス作りに向き合っています。
スタジオでお出ししているハーブティーのブレンドも担当してくれています。ヨガとの出会い、ハーブとの出会いなどについてお話を聞いてみました。
ー スヴァーハの先生の中では最年少ながら、落ち着いたレッスンが好評のAsaka先生。ヨガの先生はいつからやっているのでしょうか。
スタジオレッスンをレギュラーで持つのはスヴァーハヨガが初めてです。IT企業でカスタマーサクセスの担当として今も働いています。
スヴァーハ以外ではティーチャートレーニング(ヨガ講師になるためのトレーニング:以下TT)で出会った方と「働く女性のためのヨガ」というイベントをやったりもしています。
ー そうなんですね。ヨガとの出会いについても教えてもらえますか?
約2年前、甲状腺がんを患ったことをきっかけにヨガに出会いました。その時精神的に落ち込んでしまって、体重も4kgぐらい落ちてしまった時があったんですね。そのときにリフレッシュしたいなと思ってやってみたのがYoutubeで見つけた10分間のリラックスヨガでした。
ー お辛い時期に出会われたのですね。それまではヨガにそれほど興味があったわけではないのですか?
病気になる前は、ヨガについてはダイエットとかトレーニングっぽいイメージがあったんです。やってみると1つ1つポーズを丁寧に取っていくところが、自分と向き合う時間になって、心身ともにリセットされた感じがしたんですね。それで続けていこうと思ったのがきっかけです。
ー 講師になろうと思ったのはどういう理由からですか?
Youtubeを見ながら続けていく中で、心身ともに前向きになっていって、同じようにヨガでそういう気持ちになれる人が増えるといいなと思い、何もわからないままRYT200(注:米国ヨガアライアンスが定めるヨガインストラクターの認定の1種)の資格が取れるスクールに飛び込みました。
ー 飛び込んだとは意外な一面でした(笑)ヨガのどういったところに惹かれていますか
心身ともにリフレッシュできることや、色々な人と繋がれることです。
社会人になると会社や昔の友達など、出会う機会が限られてくると思うんですね。そういった中で新しい出会いがあるというのは、すごくいいなと思っています。
RYT200のコースに参加した時に、自分が考えてなかったことやいろんな価値観の人たちと出会うことができて、それが今の自分の人生をもっと豊かにしてくれていると感じました。
ー 今後どんなヨガの先生になりたいですか?
自分が病気になって不安で仕方なかったときと似た経験をしている方はたくさんいらっしゃると思います。病気以外でも仕事とか人間関係とか。そんな人もホッと一息をつけるクラスをつくり、前向きで明るい光を差し伸べられるインストラクターになりたいです。
ー やはり病気の経験というのは大きいものだったんでしょうね。
甲状腺がんについては、体よりも精神的なダメージが大きくて。そんなに重症というわけではなかったんですね。転移するリスクも高くない。
ただ、初めてその言葉を聞いた時にかなりショックで、精神的にどうしようと思ってしまって、食欲もわかないし、気づいたら泣いてるし、すごくネガティブになってしまって…その気持ちが体にも影響してしまって、なにか解消できる方法を探しているときに出会ったのがヨガでした。
ー 精神状態が身体に影響することは最近では知られるようになりましたが、若い身で大病を宣告されたことは大きなショックだし、非常に強いストレスだっただろうと思います。
身体が硬直して緊張してしまうことで余計呼吸が浅くなってしまい、結果として不安をより強くしてしまっていたんですが、自分の呼吸に意識を向けてゆっくりポーズを取っていくと、なんだか肩の力がストンと抜けてリセットされた感覚になったんです。
甲状腺がんは現在完治していますが、朝や仕事の前など1回でもヨガをやることで心がリセットされて落ち着いた状態で1日を始められるので欠かせないものになっています。
ー 精神的な効果を感じて始めたヨガですが、アーサナの練習自体はどんなものが好きですか?
運動量が多いものも好きです。好きなアーサナはウルドゥヴァダヌラーサナ、いわゆるブリッジです。胸が開くと明るい気分になります。
ー 難易度が高いものもお好きなんですね。ヨガ哲学などで好きなものはありますか?
ネガティブなことの中にポジティブを見つける「プラティパクシャ・バーヴァナ」が好きです。
注:プラティパクシャ・バーヴァナとは
ヨーガ・スートラ2.33「否定的な思考に邪魔されたときは、反対の[肯定的な]思考をすることである」
「どんなことでも考え方1つで見る世界が変わる」という考え方です。私自身そうなんですけど、人間ってネガティブに考えやすくできてると思ってて、その中でもちょっと考え方を変えたら、めちゃくちゃ楽しくなると思っていて。
甲状線がんの経験にしても、これがあったから今ヨガに出会えたり、いろんな人と繋がることができたとも言えますし。そういう風に考えるだけで、毎日の楽しさが違いますし、健康でいるのにすごく大事な要素だなと思います。
ネガティブの中にポジティブを見つけるというのは、私自身の中で大事にしてることと重なっています。
■スヴァーハヨガに参加したきっかけは?
インスタグラムのリクルートの投稿を見たのが応募のきっかけです。
「well being: 社会の中で自分らしく生きていくための知恵を培うお手伝いする」というスヴァーハのメッセージを見て、私のヨガを始めた理由である「身体もこころも健康で前向きな人を増やしたい」という想いと重なり、応募しました。
■well-beingというのは、コロナ禍が長引くにつれてさらに重要なキーワードだと思います。健康で幸福であるためには、自分だけが得するのではなく利他的であることが実は大切という研究などもあるそうです。Asaka先生も色んなことに取り組まれているようですが、特にどんな分野に興味がありますか?
エシカル消費やエシカルブランドなど環境問題への配慮についてはとても興味があります。
大学でも環境問題を学んでいて、スウェーデンに短期留学したのも環境先進国だからという理由です。ゼミではエシカル消費について学んでいました。大学の売店でマイボトルを持ってくると、ポイントがもらえて、ポイントが溜まるとプレゼントがもらえるなんてこともやっていました。
■動物愛護にも意欲を示されているようですが?
動物は大好きです。保護犬のためのDOG YEAR FUNDSに参加しています。
うちにも12歳のおじいちゃんトイプードルがいますまだまだ長生きしてほしいですね。
■スヴァーハのディレクターも保護犬活動をしていたり、エシカル消費にとても思い入れがあるようなので、そういうところも響き合うものがあるのでしょうか。参加してみてどんな感じですか?
とてもあたたかくてアットホームな雰囲気です。
最初に千枝さんのクラスをオンラインで受けて、「今日何やりたいですか」「凝ってるところはありますか」と声かけしてくださって、レギュラーレッスンでも毎回毎回要望を聞いてレッスンをしてくださって、Zoomに繋いでる方へも、すごい細かくコミュニケーション取りながらレッスンを行っているのが印象的でした。
■スタジオがオープンしてリラックスヨガを担当されていますが、どんなクラスでしょうか?
優しいヨガの動きを通して心身ををほぐしていきます。難しいポーズや、汗をかく激しいことは行いません。
クラスは日曜の午後なんですが、1週間頑張ったご自身を労り、新しい1週間に備えてリラックスできる時間を過ごしていただけるように心がけています。
最近忙しい、疲れやすい、リフレッシュしたいと思いながらも、目まぐるしい毎日の中で自分のことを後回しにしている方が多いです。コロナウィルス感染症をきっかけにリモートワーク等家にいることが増え、オンとオフが曖昧になりました。
そんな時代だからこそ、今の心身の状態に意識を向ける練習をすることが大切です。こころが落ち着き、気持ちがリフレッシュされます。深い呼吸で心身に穏やかなエネルギーを取り戻し、リラクゼーションを楽しみましょう。
■クラスの後に出すハーブティーもオリジナル・ブレンドもAsaka先生が担当なさると聞いています。ハーブに関しても情熱を注がれているとか?
ハーブも大好きです。ハーブティーにはヨガと同じタイミングで出会いました。ハーブの豊かな香りとそれぞれのハーブに含まれる効能に癒されました。その日の気分に合わせてブレンドしたハーブティーを飲むのが毎晩の楽しみです。
■今日はありがとうございました。最後に、今後スヴァーハでどんなことをしてみたいかお聞かせ願えますか?
がんサバイバー向けのクラスや働く女性のための心身リフレッシュヨガのクラスをしてみたいと思っています。
ヨガって今の時代Youtube見ながらとか、1人でもできたりするんですけれど、このメンバーでやるから楽しい、落ち着ける、気持ちいい、そんなクラスができたらと思っています。
スタジオディレクターから一言:
Asaka先生の前向きな気持ちや学ぶ意欲が魅力的で、経験は気にせずクラスを担当してもらうことにしたんですが、実際にクラスをしてもらったら期待以上でした。ぜひ体験してください。
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